今夜_私はデートする_4

酔っ払ったら超危険?!一瞬で酔いが覚めた、同年代男性とのディナーデート

3回目のデート。一回り以上年上とマッチしてきた方針を少し変えて、自分と年齢が近い2,3個年上の男性と会ってみることにした。

前回の記事失恋した者同士が銀座マルウシミートで焼肉を食らう会

年上の男しか愛せない病

ところで、私は理由があって、大の年上好きである。

理由は思春期のコンプレックスが深く関係しているのだが、それはまたいつか後述することとしよう。そのコンプレックスは強烈で、「今からラブマゲドンしますよ〜、メンバーは10代後半から20代前半の男性陣です」と言われた瞬間、秒で自分の死をを覚悟するくらい。それくらい、年上が好きだった。

しかし、同時に、年上とばかり付き合う恋愛にうんざりしていた。

こんな事言ってはなんだが、ほとんどの場合がパターン化されているのだ。いざ付き合うとなったら、ホテルに行くか、家に行くか、レストランに行くかしか発想がないのだろうか。その食欲性欲サイクル、私は回したくない。

飽き飽きしていた。

美味しいご飯を食べた後は、例えば場所を変えて歌舞伎町のバッティングセンターに行ってみるとか、夜の東京タワーを見に芝公園を散歩するとか、そういうちょっと変わった2回目のデートをできるような男と出会いたかった。

ついに、同年代男性とマッチ!!

ある秋の夜。

2個上の有名大学卒の男性とマッチした。一眼レフで撮ったようなプロフィール写真は清潔感に溢れていて、自己紹介文からも誠実さが溢れ出ていたものだから、会ってみようと思った。

メッセージの内容も誠実で、日程と時間が決まってすぐにDine経由でお店を予約してくれた男性だった。

まじか!!口説き文句の嵐!

待ち合わせは予約したお店の最寄駅だった。

出会った瞬間「実在するんだね!!」の一言に笑ってしまう。おいおいキズナアイじゃないんだから。

同時に「写真より実物の方が全然可愛いね!」とお褒めの言葉をいただく。うわーなんか慣れてそうだな。でも、直球で伝えられる「可愛い」という言葉に悪い気はしなかった。自分、すごくちょろい。

お肉とワインは本当に美味しくて、途端に気持ちよくなる。やっぱり自分、すごく、ちょろい。

元彼のおじさんをこき下ろす未来ある若者

会話の内容で、どうしてこのアプリをやっているのかという話になった。

「実は、元彼に振られちゃってさぁ。」

一回り以上年上でさ。コンサルタントだったんだけれど。と、本当のことを言う。

「えぇ、まじで、こんな子を振るなんてそいつありえない!」
「君の価値を何もわかってないね。」

彼は赤ワインを回しながらそう言った。

そうだと思う。私を振るなんて、まじでセンスがないと思う。

若さ溢れるピチピチFカップなのに。夢も希望も詰まっているのに。逃がした魚の大きさに後悔してしまえばいいと何度も呪った。そして、実際そのあと沢山勉強した。ダイエットもした。5kg痩せた。

「君は、そんな頭が悪いおじさんじゃなくて僕みたいな未来ある若い男と付き合った方がいいよ。」

うわぁ、言うな、こいつ。

自信がある男は嫌いじゃない。むしろ好きだ。根拠のある自信は聞いていて気持ちがいい。

ちなみに私が世界で一番尊敬している男は杉村太蔵だ。自信に溢れている様は見ていて気持ちがいい。座右の銘も彼と同じ『うるせぇ』にしている。人生、何事も細かく考えすぎず、「うるせぇ!」と一蹴してしまうくらいがちょうどいいと言うアレだ。

彼が頼んだボトルワインは本当に美味しくて、ワインが大好きな私はすごく気持ちよく酔っていた。

彼は、ボトルを二人で開けた後も、「何か飲む?」と言って注文してくれるようなスマートさを持ち合わせていたし、そういうエスコートがその年齢でできるのは控えめに言ってめちゃくちゃポイントが高かった。

どうした?!急にやる気スイッチ?!

料理もお酒も終盤になった頃。ふと、流れが変わった空気を感じた。

なんだか、急にボディタッチが増えた。ボディというより、頭をよく撫でられる。猫か、私は実家の猫か。にゃーーん。ってなるわけないだろ!

「まいりちゃん本当に可愛い。一目惚れしちゃった。」
「もう俺今日でアプリ退会するから。」

早い早い早い。早すぎる〜〜〜!!!!ロマンスがあり余る〜!!初対面の男の人は恥じらいが必要だってロマンスの神様も言ってたよ?

彼の見た目も、経歴も、性格も、一見何一つ問題ないはずなのに、なぜかその急展開についていくことが憚られた。

そもそも、付き合うかどうか、って、初対面で決められるものなのだろうか。君、完全に私の見た目に騙されてるよね?穏やかでよく笑う従順な女の子だと思ってない?

もう一度言うが、私の座右の銘は『うるせぇ』だよ?そこんとこ大丈夫?

一旦、持ち帰らせて頂きます

若いって、こういうことなのだと思う。展開にスピード感や刺激を求める。

でも、私は知っている。

熱しやすい物は、大抵冷めやすいんだよ。  

お酒が入っていたこともあったかもしれない。私たちは、頰を赤らめながら、銀座の帰り道を歩いた。少し冷たくなった風が、気持ちよく頰を切る。

それはまるで、火照った思考を冷やすべきだと示唆しているみたいで、わかっているよと、とっさに言い返したくなる。

せっかく一目惚れだといってくれた人をみすみす逃すのは勿体無い。嘘かもしれないけれど、本当かもしれない。とにかく、もう一度冷静になった状態であってみないことにはわからないと思った。

「またね」と言われて、改札で別れる。駅から家までの道が酷く寒かった。まだ、秋なのに。もう、秋なのか。

帰宅してほっとしたのもつかの間、「またね」がまたあるのだろうか、と一瞬だけ頭を過ぎってしまった感情を、隠すように私は、髪を解いた。

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