僕が今夜のデートをマッチする「Dine Tonight」を開発した理由
そろそろ仕事を終え帰宅しようと思っていた金曜日の20時頃、突然電話が鳴り出した。恐る恐る出てみると、声の主は僕の友人で、今すぐ恵比寿のレストランに来てほしいとのことだった。
通常このような時は、何らかの集まりが開かれていて、「そういえば、あいつ呼び忘れてね?」と言って電話がかかっているパターンが多いのだが、この日は少し違う様子だ。
よくよく聞いてみると、女性とのデートがキャンセルになってしまったらしい。
自身で会社を経営する彼は、Dineで真剣に恋人探しをしている最中だった。どうやらこの日もDineでマッチングした女性と鉄板焼きデートを約束していたのだが、直前になって女性の仕事が終わらず延期を依頼されたのだという。
ありがちなパターンだ。
僕は「彼のおごり」という弱みにつけ込んだ条件のもと、そのレストランに向かうことにした。
Dineは東京でいうと恵比寿や銀座といった少し背伸びをした街でレストランデートをマッチングするアプリだ。両者が行きたいレストランを選び、マッチングが成立すると、そこからお店の予約も全てワンストップで行ってもらえる。
とっても画期的なサービスだ。
しかし、確率論としてこういった直前キャンセルが発生することもまた事実だ。もちろん僕らとしてもそれに手を拱いているわけではなく、Dineプロテクトのリリースなど様々な対策を行っている。
でも万が一そういった事態が発生してしまった時に、それをポジティブに救済する手段があったら良いのに。そう思ったのが、Dine Tonightの開発を始めた最初の理由だった。
Dine Tonightは、専用ページにて、デートするお店や地域を指定することで、Dineのアクティブユーザに対し今夜デートの募集をかけることができる。
自分がかけた募集に対し、応募があれば、その応募者の中から実際に会う人を選び、デートをセッティングできるという仕組みだ。
これを使えば、ドタキャンにあってしまった者同士の、ある意味で”運命の”デートが実現できるかもしれない。Dine Tonightがキッカケで、将来的に「あの時お互いドタキャンされて本当に良かったね」と言える日が来たのなら、これほどロマンチックなことはない。
もちろんDine Tonightはドタキャン以外の場面でも使える。
Dineのメインユーザ層は忙しいビジネスマンだ。そのため先の日程が立てづらい人も多いだろう。
しかし、この機能があれば、たまたま仕事の予定がキャンセルになってしまった夜に、デートの時間を作ることができるかもしれない。
僕は常々、「出会いのキッカケなんて何でも良い」と言っている。仕事上での出会いでも良いし、合コンでも良い。もちろん、図書館で本を借りようと棚に手を伸ばしたら、偶然にも同じ本を借りようとした人と手が触れ合った、という形でも良い。
いずれにせよ「会う」という機会を作り、自身の可能性を広げることが重要なのだ。
そういった意味で、このDine Tonightが多くの人のお役に立てればと思っている。
ただし、知らない人と今夜会うというのは、一定のリスクを伴うものだ。これは通常のDineでも言えることなのだが、初めて会った人と「密室空間」に行かないことだけは守ってほしい。代表例が、相手の家や車だ。また記憶を無くすまで、飲みすぎてしまうのも考えものだろう。
「今夜誰かとご飯を食べたいな」
そう思ったら勇気を持ってDine Tonightの募集ボタンを押してほしい。最低限のルールを守った上での出会いは、あなたにとって、きっとポジティブな時間となるはずだ。
ちなみにだが、冒頭に紹介した友人は、ドタキャン事件の数カ月後、Dineで出会った別の人と付き合い始めた。
出会いのキッカケなんて何でも良い。
Dineのダウンロードはこちらから